脳の時間差攻撃

若い頃、運動したり、普段は使わない筋肉を使ったりすると、痛みや疲労はすぐにやってきたけれど、年を経るごとに、これが時間差でやってくる。

 

学生の頃や、20代前半の頃など、前日の疲れをぼやいていると

「それは若い証拠、、年を取るとね、、、」と周りの大人に散々聞かされてきた。

いざ、我が身にそのことが起こると、あー、このことかと、百聞は一見にしかず的な人生の真実を知って、小さな感動を覚えるわけです。

 

だけど、これに関して一つ、誰も教えてくれなかったことがある。

それは、肉体的疲労のダメージが時間差でくるのと同様、疲労による熟睡も時間差でくるということを、、、

 

年を取ると、眠りが浅い。

不眠知らずだったワタシも、数年前から、どんどん眠りが浅くなった。

寝入り端はいいのだけれど、夜中に必ず目が覚める。そうしたら、次に眠りにつくまで時間がかかる。ゆえに、今や、朝まで目覚めずぐっすり寝たいというのが小さな願いにさえなっている。

 

だから、一日よく体を動かした日には、よし、今日はきっとぐっすり眠れるぞと期待して布団に入るんです。だけど、その期待はあっさり裏切られる。やっぱり、夜中に目が覚める、、。

 

こんなに体を動かしたというのに、なんで、眠れないんだ、、

と悶々とした時間を過ごしてしばらくした頃に、ようやく体にどすんと疲れが舞い降りたことを自覚する。すると、その日は熟睡できる。

脳が疲れたと認識しなければ、ぐっすり眠らせてもくれないんだ(悲)と、最近になってようやく気がついた。

 

子どもの頃、運動会や遠足の日の夜、疲れ切った体とセットになったあの幸せな眠り。

すばやい反応、確かな疲れ、心地よい眠りは、遠い過去のものとなってしまった。

 

今や時間差攻撃でやってくる疲労と眠り。

それでもかすかに期待してしまうのは、過去の栄光に囚われてるからじゃないのか、、ワタシの脳よ。。